663 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 20:58:02.04 ID:tG/0qEquO [1/7]
その昔、配達専門の寿司屋でバイトしてた頃
新規の客だったんだが、住んでる場所が民国でも有名なチョンの巣窟の一角にあるマンションだった
巣窟だからといって何かある訳でもなかったし、変な客にも出会った事がなかったんだけど、そのババアは完全に異質だった
665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 21:02:25.07 ID:tG/0qEquO [2/7]
住所聞きながら変な人っぽいなとは思ってたが、注文を聞くとなんか更に変になっていった
ババア「いか納豆丼を一ちゅ」
俺「いか納豆丼がおひとつ」
ババア「いか納豆丼を一ちゅ」
俺「いか納豆をもう一つですねー」
ババア「違う!いか納豆丼は一ちゅ!」
俺「あぁ、申し訳ありません!いか納豆丼をおひとつですね!すみません!」
ババア「うん、そうなのー、いか納豆丼を一ちゅなのー」
俺「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
ババア「いか納豆丼を一ちゅ」
俺「えー、ご注文はいか納豆丼がおひとつで大丈夫ですね?」
ババア「うん、そうなのー」
俺「分かりました、金額は消費税込みで○○円になります、お届けまで30分前後ですので少々お待ち下さい」
ババア「待てないー待てないー待てないー」
俺「なるべく早くお持ちしますので何とか...」
ババア「うん、分かったー、早くねー」
666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 21:08:20.09 ID:tG/0qEquO [3/7]
んで電話切ってから5分くらいでまた電話が鳴る
出てみるとさっきのババアだった
ババア「まだー?お腹空いたから早くって頼んだのにいー」
俺「もうすぐ出来るので少々お持ちを...」
ババア「本当に本当?嘘じゃないー?」
俺「本当です、すぐにお持ちします」
ババア「分かったー」ブツッ、ツーツー
てな感じで電話が切れた
と同時にいか納豆丼が上がったので包装して配達に向かう為に、地図で住所の確認してたらまた電話が
もう何となく分かってたので先輩に電話を任せて配達に
671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 21:19:24.26 ID:tG/0qEquO [4/7]
到着したマンションはまあまあ普通っぽいマンション、綺麗な訳でも汚い訳でもない
オートロックはなかったのでそのままエレベーターでババアの部屋に行ってチャイムを押す
ババア「誰ー?○○ー?」
俺「○○寿司でーす!」
ババア「来たー来たー来たー来たー待ってたのー遅かったのー」
チャイム鳴らしたのに受話器をとらずに叫んでた
この時点で俺はかなりビビってたから早く帰りたかった
で、ドアが開く
もう本当になんて形容したら良いか分からないくらい気持ちの悪いババアだった
元はピンクだったであろう茶色く薄汚れたパジャマ
髪は毛染めした後放置してるのか黒、茶色、白が混ざり、皮脂でコテコテになっているお団子頭
薄紫の唇、ギョロギョロと忙しく動く焦点の合わない目
ババア「本当に待ってたんだよー?」
674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 21:30:27.76 ID:tG/0qEquO [5/7]
そう言われるまで俺は完全に固まってた
俺「あ、あぁすみません、お待たせしました、こちらがご注文のいか納豆丼です」
ババア「いくらはー?」
俺「えーと、○○円です」
ババア「そうじゃないのー!いくらが乗ってないのー!」
俺「え、あ、い、いか納豆丼なので、いくらは入っておりません」
ババア「そうなの、仕方ないねー、お金はー?」
俺「○○円です」
ババア「ちょっと待っててねー取ってくるからねー」
って言って何故かドア全開にして、ストッパーで止めて部屋の奥に消えてった
見たくもないのに、どうしても家の中が見える
そこかしこに散らばったゴミ
鼻の詰まりがちな俺ですら気づく程の悪臭
得体のしれない模様が描かれた紙
正直金とかもうどうでもよかったから、ただただ帰りたかった
679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 21:46:39.89 ID:tG/0qEquO [6/7]
そんでババアがあまりにも遅いから逃げようとしたんだ
そしたらタイミング良いのか悪いのか調度戻ってきやがった
ババア「はい、○○円」
そういって手を差し出す
俺、お金を受け取る時の要領で両手の平を上にして貰う
もう泣きそうになった
札は新札だった物をばらばらにしてセロテープで元通りに、小銭は油(?)か何かでべとべとの物を
それでも何とか堪えて、手に触れないようにお釣りを返した
ババア「やったー綺麗なお金だー」
体が完全に逃げる体勢に入ってた俺は後ろを向きながら「ありがとうございましたー」って言って階段からダッシュで降りた
んで息も切れ切れにバイクにまたがりエンジンかけて、何気なしに上見たらババアが無表情でこっち見てたから半泣きになりながら店まで帰った
685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 22:03:29.63 ID:tG/0qEquO [7/7]
後日談と言うかその後やババアに関する補足(?)等
店に戻った俺は店長に「キ○ガイだっただろ?」と言われた
何故分かったのかと聞いてみると、俺がババアの家に向かってる時に何回も電話がかかってきたんだと
で、店長がしばらく受話器をあげた
笑いながら色々聞いてくる店長をマジで殴ってやろうかと思ったが、とりあえずその日はもう何事もなく終わった
その後、俺が休みの日にもう一回注文があり、先輩に当たる女の子が行ったんだが、帰ってくるなり泣きだして「あそこの配達は二度と取らないで下さい!でないと辞めます!」ってキレて帰ったらしい
童貞で女性が苦手だった俺は詳しく理由を聞く事が出来なかったが、別の先輩によると意味不明の事を言われながら体をベタベタ触られた、との事
だからその後は断るようにした
ちなみにババアは基本的に抑揚のない声で喋ってて、やったーとか言ってる時も表情は笑ってるように見えるけど、目は一切笑ってなかった
俺は目が合ったらと想像するだけで怖かったからひたすら視線をそらしてたけど、先輩(女)は合わしてしまったから変な事をされたんじゃないだろうか?
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