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【2ちゃん怖い話】鼻血が霊感バロメーター

191 :本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 03:24:12.32 ID:T9sUdZh60 [2/10]
長文ですが、ほんのり怖いオチ無し話を思い出したので書いちゃいます。


高校時代、何故か年の瀬も迫った12月、沖縄へ4泊の修学旅行へ行った時の話。
グループは5人、一緒に弁当を食べたりバカやったりするメンツ。
俺は他のエリアから通ってたが、あとの四人は地元出身で、小学校からの友人だった。
名前は仮に安田、荻原、大中、柳原、自分としておく。



1日目はお決まりの観光地を観て、ソーキそばを食べた(くらいしか覚えてない)。

2日目、戦争祈念施設をめぐった。たしかひめゆりの塔。
集団自決のあった洞窟も見学した。
今思い出しても、この洞窟のことが一番強く印象にのこっている。
塩気の混じった空気、豪雨明けの重く淀んだ空。
暗い洞窟の中は、そこに重油のような臭いが加わって辛かった。

192 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 03:26:33.37 ID:T9sUdZh60 [3/10]
クラスでも何人かリタイアした。
同じ班の大中という奴も、鼻血を出していた。
もっとも、大中は「ちょっとストレスとか興奮すると体質で出る」ことで有名だった。
行きの飛行機でも出て、ちょっとしたハプニングになっていたのを覚えている。(最後は持参の箱ティッシュで収めたらしい)


その日泊まったとこは、海辺の眺めもいいリゾートホテルだった。
プライベートビーチも付いていて、夕食後は浜に出て海を眺めたりした。(冬場だから入れない)
風呂の後、語り部のお話を聞く。
こういっちゃなんだが、洞窟と比べると迫るものがない感じだった。

部屋に戻り、の就寝時間を迎える。
もちろん寝るわきゃない。
そこから何時間か、他の部屋と行き来したり馬鹿話をしたり盛り上がった。

193 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 03:29:07.22 ID:T9sUdZh60 [4/10]
深夜1時を過ぎた頃だろうか。
ひと通り騒いで恋愛話を過ぎ、各自布団で寝るか寝かせないかの状態。
安田が、こう切り出した。
「修学旅行といえば、怖い話だろ。寝かせねえぞ。」

柳原と大中は嫌がったが、安田の押しの強さが優る。
言い出しがトップバッター、他はジャンケンで、荻原→俺→大中→柳原の順に話をすることになった。

安田の話は、確か「八尺様」だった。
内容はともかく、テニス部で磨かれたノリの軽さと話術がそこそこの気味悪さを演出していた。
「垣根の向こうから・・・・・・ ヴ ァ ー!!!」 締めは脅かし。
それはないだろ・・・と思いつつも、柳原は本気でビビっている。
大中は鼻血を出す始末。

荻原の話は覚えていない。
「青紙、黄紙、赤紙」と「口裂け女」が混ざったような話で、受けはそこそこだったと思う。


194 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 03:30:58.10 ID:T9sUdZh60 [5/10]
俺の番が来た。
さしてネタもなかったので、つくり話でどこまで行けるか試すことにした。
要約するとこうだ。
「ずっと黙ってたんだが、実は俺は霊感があるんだ。といっても、見えるんじゃない。〔いるところ〕の近くに行くと、肌がピリピリするんだ。熱い温泉に入ったような感覚が、〔いる方向〕から包むようにやってくるんだよ。」

なるべく具体的に、真実味を持って話す。
幸いにも真剣な顔で、他の4人は聞いていた。

「で、この部屋なんだが・・・多分、〔いる〕ぞ」

言い終えるか否かのうちに、部屋の反対側から「ガシャーン」と大きな音がした。
荻原が飛び上がる。
柳原が「わっ!?」と野太い声を出す。
安田は「おいおいおいおいwww」と笑っている。
俺も、物音の大きさにビクっとしてしまった。
内心焦ったが、慌ててドヤ顔で「な?」と付け足すのは忘れなかった。

196 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 03:32:58.59 ID:T9sUdZh60 [6/10]
「ビビりすぎだろw」「何をう?」「もうやめようぜ」「なにいってんだバカ」
ひとしきり話した後だろうか。
俺は彼の表情が目につくというか、気になっていた。
「大中、お前顔暗すぎだろ?w」

.........

「いいかげん寝るか。なぁ?」
大中「さっきの話がホントならさ」

「え?」
大中「いや、俺もそーいうとこあるんだよ。実は。」

まさかの切り替えしか?でも、冗談にも演技にも見えないのが怖かった。

大中「俺さ、よく鼻血出すじゃん。」
荻原「うん」

199 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 04:19:18.81 ID:T9sUdZh60 [7/10]
大中「子供んときからなんだけど、よくいじり過ぎとか言うじゃん。俺はそういうの覚えが無いんだよね。で、医者に見てもらっても良く解らん、多分血管のせいでしょうっていうわけよ。」
「でさ、〔鼻血の臭い〕ってのがあるんだよ。血なまぐさいような、トマトの缶詰が錆びたような」
安田「どんな臭いだよ」 
自分「わかるな」
柳原「血ィでてんなら当たり前じゃね?」
大中「でも違うんだよ。出る前に臭う。しかも、止まっても鼻ティッシュ詰めてもずーっとするんだよ。その臭い」

自分「それが霊感?」
大中「ばあちゃんが呼んできたイタコがそうにちげえねえって言ってた」
荻原「イタコww」

200 :つづき[sage] 投稿日:2011/04/29(金) 04:32:24.93 ID:T9sUdZh60 [8/10]
柳原「...全部そうなの?」
大中「わからん。でも、怪しいとこはそうだな、けっこうあるな。来る時も、台風とかで〔ひとじに〕が出てるからティッシュ多めに持ってけって」
荻原「飛行機関係ないじゃん」
大中「いや、人につくから。いろんな人が来るじゃん、空港とか。」
自分「まさか・・・w」

大中「・・・だよなーw」
「でもさ、この部屋はガチでレバー臭いっしょ?ww」

結局、その場は大中が病気(笑)だということで決着した。(自分の話は完全に流れた)。
でも「なぜ高校生がこんないいホテルに泊まれるのか」
「あのベランダは格好のスポットかもしれない」
など、今になって思うとちょっと怖い。

皆さんもO村で宿探しの際はご注意下さいということで・・・
読んでくださった方ありがとう。長文・駄文失礼しました。

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