781 :自治スレでローカルルール他を議論中[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 12:39:38 ID:xM/JkNv60 [1/4]
先に釣り臭い、乱文をお詫び申し上げます。ごめんなさい。
自分、半年前まで一年くらい新聞配達員やってたんですが
その時の実際の話です。
土地柄、古い家やら人住んでんのか?って位
人の気配しない家にも配っていたんですが、丑三つ刻が勤務時間だったので
当時自分はガクブルしながら配ってました。
墓地の真横通るなんて当たり前、よっぽど寺なんかも配っていたのですが、
そんな中に怖いというか、何かがおかしいと思う家が一軒ありました。
目の前には小川が流れ、昼間ならば日当たりもかなりいいだろうなと思える立地条件でした。見た目も古いけど至って普通と言える。
じゃあ何が怖い、おかしいかというと雰囲気でした。
その家は母屋と蔵のような物が敷地内にあったのですが、至って普通だったのは母屋で、蔵の方は戸が壊れ人形や子供の玩具が散乱していました。
辺りに街灯が無く、暗闇の中に人形が見えるだけでもかなりの恐怖だったのですが、壊れた戸の隙間から見える闇がさらに恐怖を掻き立てていました。
さらに、1月2月になると強風が吹き荒れるものですが、なぜかその家の敷地内だけ、無風だったんです。
家と蔵を囲むように背の高い木が植えられているのですが、何故か幹が軋んだり、葉の擦れる音もしないほどそこは無風で、悪く言えば空気が淀んでいるようにも感じました。
そして自分の中で最恐の恐怖が起こったのが真冬(日付等覚えていませんが、鼻水を垂らしていたのを覚えているので恐らく冬)
いつものように恐怖と冷気に体を震わせながらバイクを止めて新聞をバイクから引き抜きます。
敷地内はそれ程広く無いのですが、母屋の玄関前は住人の方の車が停まっていてその近くに停めてほんの数メートル歩くのが普通でした。
その日も抜いて歩き出そうとすると、いつもにもまして空気がおかしい事に気づきました(野性的勘というか、多分気のせいですが)
わからないが空気が完全に止まっている気がする...と思い、立ち止まって辺りを見回したのですが、案の定いつも通り怖いだけで、気のせいだったのでしょう。
再び歩き新聞をポストに入れて戻り始めた時、全身を悪寒が走りました。
あと2歩くらいでバイクに戻れる。なのに今まで味わった事がない悪寒に体が動きませんでした。
今度は到着したときとは全く違う。完全に何かがいる...そう思いました。
続きます
782 :自治スレでローカルルール他を議論中[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 12:43:04 ID:xM/JkNv60 [2/4]
続き
じっと気配を探ると上の方から見下ろされている気がしました。
映画とかでベタな『振り返るといる』だろう。なんて思いつつ、ひしひしと伝わってくるそれに体は全く言うことを聞いてくれず、じっと立ち尽くすしかありませんでした。(恐らく2、3分だったのでしょうが、長く感じました)
どの道バイクは一度180度回転させなければ出れないんだ、その時に嫌でも振り向く。と決心し視線を感じた方向に振り向くと、
母屋の二階の窓からこちらを見下ろす白い顔が。
目があった。ヤバイ。逃げなきゃ。
昔にあった黒い画面の真ん中に白い女の顔が写るブラクラを思い出すような、生気のない真っ白な顔がじっとこっちを見下ろし、そんなことが脳内に溢れていたのですが、自分は極度のビビリ。またしても動けずにいました。
首から下は全く無いように見えるその顔が、少し微笑んだような、歪んだように見えた時、先程まで元気にアイドリングをしていたバイクのエンジンが停止しました。
日頃からメンテナンスはしっかりやっていたし、その家に着くまで結構な距離を走ってきたから暖機も十分だった筈なのに、何故か息絶えるようにスン...スンと停止。
最早脳内はパニック状態。真っ白でした。
ですが辛うじて私に残されていた本能が体を突き動かし、素早くキックを立て、蹴るのですがエンジンがかからない。
やっと体を動かせたのに、なんてベソをかきつつ何度も蹴るが手応え有れどもうんともすんとも言わない。
早く逃げなきゃと思うさなか、あの顔はまだいるのかと思って同じところを見ると、やはりまだいた。
のですが、少し経つとすうっとフェイドアウトしていき(妙に機械的なフェイドアウトでした)それと同時にエンジンは掛かり、さっさと残りの新聞を配り終えてすぐ帰宅。
そのあと恐怖で寝付けず布団をかぶって震えていました。ちなみに後日バイクを点検した際はどこにも異常はみられませんでした。
そしてそれだけで終わりませんでした。
さらに続きます
783 :自治スレでローカルルール他を議論中[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 12:48:06 ID:xM/JkNv60 [3/4]
続き
その件のこともあったのですが、事情により新聞屋を辞職しました。
ある夜、急に家族が出かける事になり、自分は留守番をするハメに。
顔と遭遇した日からしばらく経っていたので、夜一人というのもあまり気にならなかった時です。
窓もドアも全て締切り、2階の自室でテレビを見ながらパソコンをやっていて10時を回った頃。
玄関のドアノブが引かれるような音がしました。
「ああ、帰ってきたのか」
なんて思っていたのですがなんかおかしい。
鍵を掛けていったはずなのに鍵を差し込む音が全くしない。(うちは古い家なので鍵を差したりする音も二階でも普通ならはっきり聞こえます)
そして、なんどもドアノブが引かれている...。
「ガチャ...ガチャ...ガチャ...」
等間隔で4~5回引かれるとその音は止み、代わりに「ギシィ...ギシィ」とゆっくり階段を上がる音がし始めた。
よく聞いてみると何か濡れた物を置くような、「グチャ...グチャ」というのも微かに聞こえる。
そしてその二つの音は、確かに自室の前まできているのがわかった。
まさか...とあの日みた顔を思い出してしまう。
続きます
784 :自治スレでローカルルール他を議論中[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 12:51:52 ID:xM/JkNv60 [4/4]
ペチャっと自室のドアノブに手をかけられたのがわかった。開かれたらあの日の白い顔がいるのだろうか、というか体あったのか。と下らない事を考えていると、ドアノブがガチャガチャと回される。
玄関と違い、今度は荒っぽくガチャガチャと何度も捻られて、私の頭は一瞬で恐怖に埋め尽くされる。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、死ぬ。
そんな言葉しか浮かびませんでした。
ですが、一向にドアを開けられる事は無く、逆にそれが恐怖となって遂には気絶してしまいました。
目を覚ますと自分は布団に横になっていて、家族も帰宅していました。
話を聞くと、自分は涙を鼻水を垂らし、脂汗をかきながら座椅子に座って気を失っていたらしく、父が風邪を引くからと布団に寝かせてくれたそうです。
気絶する直前までの話と顔との遭遇について話してみたのですが、全く相手にされませんでした。証拠も存在してませんし、単なる悪夢だったかもしれません。
ちなみにそれからは何も無く現在まで過ごせています。
余談ですが、最初の「顔」との遭遇から、ドアノブをガチャガチャの間まで家なりがひどかったり、部屋に自分の物でない髪の毛が落ちていたりしたのですが、そっちにはあまり恐怖しなかったので割愛しました。
最後に長文な上に乱文失礼しました。
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