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【2ちゃん怖い話】曰く付きの森で肝試し

121 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 13:59:10.63 ID:qjte5Q9S0 [2/17]
いつの話だっけな。
確か14歳くらいの話。
俺は当時結構山の上の方に住んでいて学校行くのにも絶対に森みたいなとこを抜けないといけなかったからかなり遠かったんだよね。
それでその「森」がまた曰く付きでな、確か自殺した女の人が出るっていう噂があったんだよ。
そんな山奥に住んでいるのは俺一人だったし。
登校も下校も一人でそのうす暗い森を通らなきゃいけなかったから学校行きたくなかった。
でも友達と遊べないのも嫌だし仕方がなく学校に行ってたっていうような感じだった。


で、とある日に友人A(これからはAと呼ぶ)から
「あの森って曰く付きなんだろ?」と聞かれたから
「確か自殺があったんだと」って返事をしてしまったんだ。
ヤンチャで餓鬼みたいなAは
「その森で肝試ししないか?」という提案をあげてきた。
それを聞いた友人B、友人C、友人Dが「何それ面白そう」みたいな事いって入ってきた。
この後どんな会話をしたかは忘れたけど、とりあえずその日の夜10時に俺の家に集合になったことだけは覚えている。
あと俺は昔からチキンだったからかなりビビってた記憶もある。

約束の10時になった。
もうみんな集まっていた。
俺の家は最初に言った通り「絶対」に森を通らないといけないから当然みんなその森を通ってきているわけだ。
それをもちろん知っていた俺は友人全員に
「あまり怖くなかっただろ?」
と肝試しを中止させたいがためにやせ我慢して言ったんだ。
この辺の記憶は曖昧なんだけど、
確かAは「全然、めっちゃ面白そう」
でBが「俺やっぱやめようかな、、、」って言ってた。
CとDは完全に忘れたw
まぁそのあととりあえず最低限必要な懐中電灯とかそういうものを準備した。

122 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 14:00:46.43 ID:qjte5Q9S0 [3/17]
準備し終わった時点で時間は11時。
本当なら中学生なんだからもう寝てなきゃいけないけどその日だけは親に無理を言ってこの時間まで遊ばせてもらっていた。
準備も終わって俺らは森に向かった。
いつも森につくまで10分くらいある急な通路がその日はすごく長く感じた。

森についてまず1つ目のトラブルが懐中電灯の電池切れだ。
一人1つずつ。
全部で4つなんだけど電気がつくのは2つしかなかった。
家から持ってきたときはついたらしい。
でもここでは使い物にならなかった。
2つ目のトラブルがDが具合が悪いと訴え始めたことだ。
今森の前にいる四人は何の霊感もないからその時は何も関係ないだろうと思っていた。
「大丈夫だっての」なんて軽いノリで流してた。

最初は二つのグループに分かれて森を探索しようということだったんだけど懐中電灯が二つしかないのと、想像以上に森が暗いことから全員で動くことになった。
そういろんな変更やトラブルがありながらも俺らは森に入っていった。

森の何は何か異様な空気だった。
お昼でもかなり異様なのだが、それとは違う妙に圧迫される異様感に襲われた。
真っ暗で懐中電灯があっても何も見えないこともあるのかもしれない。
でもとにかくヤバイ感じ、人間の勘みたいなものが働いてた。
俺は「早く帰ろう」と説得していたが
AとBが「まだまだ」「お前怖くないんだろ?」
とか言って来て何も返せなかった。
Bもそのころにはせっかくだから楽しもうとワクワクしてる感じだった。
子供特有のいらない根性と好奇心に見舞われていた。
二人を置いて帰るわけにもいかないし、俺は仕方がなくついていくことにした。


123 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 14:02:52.15 ID:qjte5Q9S0 [4/17]
森の約半分地点まで進んだ。
ここまで対した異常もなく、安全とは言えないが無事に半分まで来た。
ここまで来て何も起きないことにさすがに飽きてきたAとBが「帰ろうぜ」と言い出した。
俺は救われた気がした。
ーーあれ。Dは?俺は一瞬パニックになった。
さっきまで隣にいたDがいないのだ。
「おい!Dどこに行ったか知らないか!?」
そう聞いたが「知らない」「わからない」
と二人とも頼りがいの無い答えだった。

俺もAもBも焦っていた。
Cは怖さとDがいなくなったことの後々の不安からか、何もしゃべらないでただ俺たちについてくるだけだった。
俺らはとにかく必死にDを探した。
探しまくった。
そして30分くらいたったころだと思う。
この時でもう12時はとっくに越していただろう。
森の茂みの奥の方に。
Dが一人立ちずさんで居た。
「お前何やってんだよ!」
「ふざけんなよ!心配させやがって!」
そう半べそをかきながらAとBはDに駆け寄っていく。
この時俺はホッとしたのと疲れで膝をついてしまったんだ。

「グチュ」

薄気味の悪い音がなった。
A達を見てみるとAもBも震えていた。
体が硬直して動けない様子だった。
何があったのかを聞く前になぜかAの足元を見てしまった

124 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 14:03:30.27 ID:qjte5Q9S0 [5/17]
ーーー何かいる。なんだあれは。
深い闇の中にひっそりと浮かぶ赤いもの。
答えはいたって簡単。

「生首」

血だらけの生首だった。
何がなんだかわからなくなってしまった。
何が起きている?何だあれは?なんなんだ?なんで浮いているんだ?あれは血なのか?
生首は不気味に微笑みながら血だらけで浮いていた。
俺はCの手をつかんで逃げ去ろうとした。
次の瞬間

「ふひゃひゃ、、、、うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」

鬼のような形相になりこんな声を上げながら俺らの方にすごいスピードで向かってきた。
とにかく逃げようと走り出そうとしたら
「ガクッ」Cの手をつかんでいる方の手からすごい衝撃を感じた。

俺がつかんでいたのはCの腕ではなく首のない胴体の手だった。


125 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 14:04:52.93 ID:qjte5Q9S0 [6/17]
本当に訳が分からなくなった。
さっきまで俺の隣にCはいたのに。
なんで?なんで?
気が付くとAもBももういなかった。
何が起きたのかわからない。
とにかく俺は逃げた。
捕まれた手を振りほどき必死で逃げた。
死にたくなかった。
生首は追いかけてくる。
まるで車のようなすごいスピードだった。
ついに追いつかれるって時に
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」また笑い出したのだ。
その笑っていた時の顔を俺は一生忘れることができないだろう。
白い眼。腫れて血だらけの口。
首から垂れる血の匂い。すべてだ。
あまりの怖さに見た瞬間俺は気を失ってしまった。

127 :本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/06/15(金) 14:06:34.88 ID:qjte5Q9S0 [7/17]
目覚めたのは次の日の朝。
俺は少し擦り傷を作ったがほかの異常はなかった。
AとBも見つかった。
森の奥の方で手が千切れた状態で倒れていたという。
CとDはいまだ行方不明。
ニュースには俺やA達の家族からの要望でならなかった。
なったら大変だもんな。
俺も今は引っ越してあの森がどうなっているかわからないし。
なぜか場所さえも覚えてないんだ。
でももしまた森を見つけてしまっても絶対に入りたくはない。
CやDがどうなってしまったかと考えるとゾッとする。
もし自分がCやDだったらと考えるとゾッとしてしまう。

今年17歳になった俺だが。
こんな体験があった。
これは紛れもない実話。
信じるか信じないかはお前等に任せるけどこういう体験をしてしまった。
それは事実。

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